アールワン日誌 Blog

年金事務所と労働局の調査に立ち会って、なんだか違和感をおぼえました。

年金事務所と労働局の調査に立ち会って、なんだか違和感をおぼえました。

こんにちは。社会保険労務士事務所オフィスアールワンの笹沼(ささぬま)です。最近、レンタルショップの漫画レンタルにはまっています。借りた漫画を返しに行ったときに、また新しい漫画を借りるというループにまんまとはまりながらも、それに満足している自分がいます・・・。

さて、「役所による会社の調査」と聞いたときに、あなたはどんな調査が思い浮かぶでしょうか?

「税務調査」「労基調査」「年金事務所の調査」などのさまざまな調査がありますが、よいイメージがある人はあまりいないのではないかと思います。

 

つい最近、私のクライアントの会社でも、年金事務所の調査と、労働局の調査が入るという案件がありました。会社の担当者といっしょに、私も調査対応に立ち会ったのですが、今回はそのときのエピソードを紹介します。

 

「問題が無ければ、報告書は作らない」

まず、最初に実施されたのは年金事務所の調査でした。(社会保険に加入すべき社員が漏れていないか、という調査です)

調査が終わり、その会社には「問題となる指摘事項が無い」という結果となりました。無事に終わったことに、担当者も私もひと安心です。

しかし、「では、これで失礼します」と役所の調査官が立ち去ろうとしたときです。ふと、私は疑問が沸いたので質問してみました。

 

私「問題が無かった旨の報告書は、後で郵送されるのでしょうか?」

 

そうすると、調査官は苦笑いしながら、次のように答えられました。

 

調査官「問題が無いのに報告書を出す必要は無いですよね?ですので、特に報告書は作成しておりません」

 

会社の担当者は、役所の調査対応のために、事前に必要な資料をいくつも準備し、業務時間を割いてまで調査に対応しています。

それでも、指摘事項や改善事項が見つかれば、会社には是正報告書が渡されるのが通常です。そうすれば、再び会社はその是正報告書に沿った対応をしていかなければいけません。

しかし、問題が無かった場合には、そのことについて書面で残るものは何も無いということです。そのことに、私は違和感をおぼえました。

 

「問題が無かったという、報告書を作ってほしい」

Businessman presenting something

役所内の報告書では「指摘事項無し」という報告を挙げるのでしょう。しかし、会社側に対して何も書面を渡さないというのは、会社のためではなく、役所の体裁のためだけの判断のように私は感じました。

そして、その後日に行われた労働局の調査(改正されたばかりのパートタイム労働法が遵守されているか、という調査です)においても、問題となる指摘事項はありませんでした。

そこで、その際に私は「問題が無かった旨の報告書」を作成し、その会社に送ってもらうように依頼しました。

労働局の担当者はしぶしぶという印象でしたが、その後にきちんとその報告書を送っていただき、私も写しを確認させてもらいました。

 

何の目的で調査をしているのか?

役所は何のために調査を行うのでしょうか。もしも法律に準拠していない点があれば、その点を改善し、よりクリーンな会社になってもらうことが本来の目的のはずです。

しかし、私のこれまでの経験ですと

「法律に違反する点を指摘してやろう」

「調査件数を1件でも増やして、点数を稼ごう」

といった調査担当者が多く見受けられるようにも感じます。

 

さて、もしもあなたの会社に調査が入ったときのご提案です。結果的に指摘事項が無かった場合、報告書を出さないで帰ろうとする担当者には「報告書の提出をお願いします」とひと言伝えてみてください。

「当社は法令を遵守している会社である」という証明のひとつとして、きちんと書面で残すように働きかけるべきです。

 

 社会保険労務士事務所オフィスアールワン 笹沼 瞬(ささぬましゅん)のイメージ

執筆者

社会保険労務士事務所オフィスアールワン 笹沼 瞬(ささぬましゅん)
生命保険会社の営業職から転じて、入社5年目を迎えます。 担当クライアントの多くが社員100名以上の規模の会社様ということもあり、法改正の情報は特に早めにキャッチアップすることを心がけています。得意な分野の助成金・補助金申請はずいぶんと経験値が増えてきました。 和柄のTシャツと豆腐に目がなく、自宅の冷蔵庫には常に豆腐が入ってます。

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