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会社に後継者がいなければ、後継「社」にバトンを渡すという選択も。

会社に後継者がいなければ、後継「社」にバトンを渡すという選択も。 - 社会保険労務士事務所オフィスアールワン | 東京都千代田区

こんにちは。社会保険労務士事務所オフィスアールワンの高澤(たかさわ)です。人から「面白いよ」と教えていただいたマンガを中古でまとめて大人買いできたときに、ああ大人でよかったなあと思うこの頃です。

さて、私たち「社会保険労務士」は人間の誕生から最期まで、あらゆる場面に関わる仕事です。

おぎゃあと生まれたら健康保険証を発行して、親御さんの扶養家族になり、社会人になればその扶養から外れて自分の健康保険証を持つ身になり、給与額が変わるときには社会保険料も変わり・・・、そして、やがては老齢年金や遺族年金の請求も。まさに生涯に渡ります。(そのようなかたちで人と関われる国家資格は、社会保険労務士だけです)

そして、一人の人間がそうであるように、「会社」にも誕生と最後があり、私たちはそこにも関わっています。今回は、その最後である「会社の出口」がテーマです。

 

会社が向かっていく出口は、5つだけ。

企業がいったん誕生すれば、その後の「出口」は5つしかなく、そのいずれかに向かって歩んでいると言えます。

その5つというのは、「上場」「事業承継」「M&A」「精算」「倒産」です。

「上場」という特別なハードルは誰でも超えられるものではありません。また、「精算」や「倒産」を望んで会社を営む経営者はいないはずです。そう考えると、中小企業が選ぶべき出口の選択は、「事業承継」か「M&A」となるはずです。

 

そこで、お客様の会社の社長との会話を思い出します。すでに創業して50年になる製造業の、2代目の社長です。

70代の後半となるご年齢ですが、社内には後継者候補となり得る方はいらっしゃいません。

 

誰にもバトンを渡せずに、無くなってしまう会社の多さ。

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その社長に息子さんはいらっしゃいます。しかし、ご本人は大手企業で働いていて、家業を継ぐ気は全くなし、とのこと。

「会社経営の苦労はさせたくないしね」

社長の言葉からは、息子が誰もが知る有名企業の良いポジションで働いていることに対する親としての喜び、そして、自分のもう一人の子供ともいえる会社のバトンを渡す先が息子ではないことの寂しさ、その両方がにじみ出ていました。

経営状態は悪くないのに、事業承継ができずに会社の精算を選択することは実にもったいないことと思います。しかし、驚くことに日本の2013年の休廃業・解散件数は28,000社にのぼるとのこと。きっと、そこには多くの良い技術や、よく働く誠実な社員の方たちがいたに違いありません。

 

「他の会社にバトンを手渡す」という選択。

そこで、会社のバトンを受け取ってくれる人(後継者)がいなければ、受け取ってくれる会社(後継社)を探すという選択もあります。いわゆる「M&A」です。

M&Aというと、長年育てた会社を身売りするような、あるいは切ったはったのシビアなイメージが一般的かもしれません。しかし、私が現在かかわっている財団では、そのような欧米的なイメージのM&Aではなく、「日本的なM&A」=「会社同士の結婚」をテーマに、多くの中小企業の後継者不足の課題解決に取り組んでいます。

 「一般財団法人 M&Aで日本を再編成する会」 
http://www.mjr-zaidan.com/

 

会社の歴史や技術、そして雇用を未来に残していくために、「M&A」は今後もっと前向きに捉えられるべき方法だと感じています。そこには、もちろんよい出会いがあることも前提です。

ちなみに、前述の製造業のお客様も財団にご相談いただいており、いまの社員の雇用も引き受けてくれる良い相手先を探してきました。そしていま、もうすぐ社長の笑顔が見られそうなところです。

 

代表 高澤 留美子(たかさわるみこ)のイメージ

執筆者

社会保険労務士事務所オフィスアールワン 代表 高澤 留美子(たかさわるみこ)
社会保険労務士事務所を開設して、はや20年。最初の事務所は自宅の 子ども部屋でした。 現在ご契約いただいている約130社のお客様にとって真の「パートナー」となれるよう、スタッフたちと日々汗をかいています。 私たちの強みは「労務相談」と「給付請求」。モットーは「人間万事塞翁が馬」です。

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