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研修・セミナーの時間をムダにしないために!講師が常に意識するべきこととは。

研修・セミナーの時間をムダにしないために!講師が常に意識するべきこととは。 - 社会保険労務士事務所オフィスアールワン | 東京都千代田区

こんにちは。東京都千代田区の社会保険労務士事務所オフィスアールワンの濵中(はまなか)です。いよいよフルマラソンデビューの日が決まり、引くに引けない状況になっている今日この頃です・・・!

ありがたいことに、最近ではお客様の社内研修や、業界団体主催の各企業の経営者が集まるセミナーなどの講師のご依頼がふえてきました。内容は「労働時間管理」から「魅力ある求人票のつくり方」など、テーマも参加者も実にさまざまです。

ただし、テーマや参加者にかかわらず、私が企業向けセミナーのプログラムを作成するときには「その時間をムダにしないために、必ず意識する共通のポイント」があります。それは一見あたりまえのことなのですが、特に研修・セミナーで講師をつとめた経験が浅い多くの人にとっては(あるいは一部の経験豊富な人であっても)共通の落とし穴なのではないかと思います。そこで、今回はそのポイントについて私の考えをお伝えします。

 

「で、何をすればよいのでしょうか?」

何年も前のことですが、私がセミナー講師の依頼を受け始めた当初は、自分の持っている知識を伝えることだけで精一杯でした。しかし、それでも回数をこなすことで、伝えるテクニックは少しずつ向上しているところでした。

そのようななか、複数の会社が集まるセミナーで企業の保険加入をテーマに講師をつとめたときのことです。自分としては、その当時持っていた知識をすべて伝えつつ、興味をもって聞いてもらえるような工夫もできたと、2時間ほどのセミナーが終了したときには満足感につつまれていました。

しかし後日、受講者アンケートに次のようなコメントがあるのを見つけたのです。

「制度の概要はよく理解できました。ですが、私たちの会社は具体的に何をすればよいのでしょうか?」

そこで私はこれまでセミナーの目的自体を大きく勘違いしていたのだと気づき、恥ずかしさをおぼえました・・・。 

 

 セミナーの目的は「会社や従業員が行動すること」

セミナーは、もちろん「参加者がその時間だけ、講師の話を気持ちよく聞ければよい」というものではありません。その本来の目的は、受講後に一人ひとりが具体的な行動を起こしてもらい、それによって会社と従業員の双方がよりよい方向に進んでいくことのはずです。

そして、参加者もそのような意識が薄いまま受講していることもあるため、話の内容さえわかりやすければ、それだけでも満足してもらえるというケースも少なくありません。すると、セミナーの内容は問題視されないまま「セミナーをしただけで終わった」という状況だけが数多く生まれているのが現実ではないでしょうか。私も以前は、無意識にそのようなセミナーをつくっていた一人だったのです。

そのことに気づいてからは、セミナー講師をつとめるときには「勉強になりました」「わかりやすかったです」ではなく、その先にある「いま会社が行うべきことがわかりました」という感想がもらえるように内容を組み立てています。

 

「行動が生まれるセミナー」にするためのポイントは

それでは、「行動が生まれる」セミナーにするためには、どうすればよいのでしょうか?テーマや参加者に関わらず、現在私がセミナーのプログラムを作成するときに共通して意識しているポイントは特に次の2つです。

①「参加者自身が考えてもらう時間」をつくる

セミナーはどうしても講師から一方的に話を聞く場になるがちです。しかし、インプットした知識をすぐにアウトプットしてみることで、本当の意味で理解が進み、実際に自分がとるべき行動が見えてきます。そこで、セミナーではなるべく「今のみなさんの立場に置き換えてみるといかがですか?」というような質問をしたうえで、考えてもらう時間を用意するようにしています。

②「他社の取り組み事例」を紹介する

たとえば「会社に新しい福利厚生制度を導入しよう」というテーマだとします。そこで、最初から自社オリジナルの制度を考えてもらおうとしても、参加者がはっきりとしたイメージを持てていないため、議論が進まなかったり、ぼんやりとして現実味が弱いプランになってしまいがちです。しかし「他社では実際にこんな取り組みをしている」という事例を伝えることで、参加者が共通のイメージをもつことができ、「それでは自社なら・・・」と実現性があるプランを考えやすくなります。

 

実際に、つい先日、ある会社で管理職を対象とした労働時間管理研修を実施したときのことです。

労働時間の考え方や管理のポイントなどをひと通り話した後に、労働時間削減について他社の取り組み事例も紹介しました。そして、その最後に「では、みなさんの会社ではどうすれば労働時間削減ができるか考えてみてください」という質問をしました。

すると、今まで静かに聞いていた管理職の方から今抱えている課題や、無駄な業務についての意見がせきを切ったように飛び出してきました。議論は非常に盛り上がり、その場において明日からでもできそうな行動計画がいくつも生まれました。(研修の終了時間は予定を1時間以上もオーバーしてしまいましたが・・・)

 

従業員研修の担当や、セミナーの講師になった当初は「いかにうまく伝えようか」ということにどうしても意識が向きがちです。しかし、すでにお伝えしたように、研修やセミナーの本当の目的は、うまく話をすることではなく「聞いた人に行動してもらうこと」であることは間違いありません。ぜひそのことを常に意識したうえで、研修やセミナーが充実したものとなるようプログラムを考えてみてください。

 

濵中 伸介(はまなかしんすけ)のイメージ

執筆者

社会保険労務士事務所オフィスアールワン 濵中 伸介(はまなかしんすけ)
入社9年目。三人の子供と、読売ジャイアンツと西武ライオンズをこよなく愛する39歳です。 新規契約のお客様の案件を担当することが多く、就業規則や人事評価制度の構築など、幅広く対応しています。最近では外部からセミナー講師のご依頼を頂くケースも増えてきました。 現在、フルマラソン参加を目標にトレーニング中です。

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