健康経営に取り組み、生産性向上・採用力向上を目指しましょう。
2025/02/01

こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの笹沼(ささぬま)です。昨年末に初めてぎっくり腰を経験しました。今は落ち着いていますが、当時はベッドから起き上がれず悶えていたことが思い出されます・・。一度経験すると癖になりやすい、と聞くことが多いので、常に姿勢に気を付けている今日この頃です。
昨今、どこの企業でも「新しい人が採用できない」「メンタル不調による休職者が増えている」等、人手不足が大きな問題となっています。新規採用や既存社員の定着のために賃金アップを進めている会社も多くなっていますが、最近では「健康経営」に取り組み、社員の生産性向上・採用力向上を目指す傾向にあります。
そこで、今月は健康経営への取組について、お伝えします。
1.健康経営に取り組むことによるメリット
健康経営に取り組むことで以下のような効果が表れます。
① 生産性の向上
社員が健康で働きやすい職場環境になることで、一人一人が持っているパフォーマンスを十分に発揮できるため、生産性向上が見込めます。また、突発的な病休やメンタル不調等の休職者が少なくなるため、人員不足や突発対応のための時間外労働が減ることが想定されます。
② 自社イメージの向上
社内外に向けて健康経営に取り組むことを宣言し、アピールすることで自社のイメージ向上につながる効果があります。自社イメージが向上することで、社員の定着につながり、また、新規採用時の候補者の注目を集めることができます。そのため、採用力向上につながる効果があります。
2.健康企業宣言、認定制度
全国健康保険協会や各健康保険組合では、健康経営に取り組んで入る企業に対する認定制度を設けています。認定取得に向けた流れは以下の通りです。
(1)加入している全国健康保険協会や各健康保険組合に対し、企業全体で健康づくりに取り組むこと(健康経営)を宣言する(健康企業宣言)。
※「100%健診受診」「特定保健指導の活用」を宣言するほか、「①健診結果活用 ②健康づくり、環境の整備 ③食 ④運動 ⑤禁煙 ⑥心の健康」の6項目に取り組むことを宣言します。
(2)目標を決め、職場における健康づくりの取り組みを実施する
(3)実施結果についてレポートと確認書類を提出する
80点以上の評価で認定取得
※「銀の認定」⇒「金の認定」といったように、実績に応じた評価となります。
また、この認定を受けた企業の中でさらに優良な取り組みを実施した場合、経済産業省が実施している「健康経営優良法人認定制度」にノミネートすることができます。
認定を取得することが目的ではなく、健康経営に取り組むことで、社員が健康で安心して働く環境を作ることが必要です。その結果、社員の持っている能力を最大限発揮できるようになり、生産性向上・採用力向上につなげることになります。
アールワンでは健康経営のためのサポートを行っていますので、ぜひお声掛けください。

社会保険労務士法人アールワン 笹沼 瞬(ささぬましゅん)
生命保険会社の営業職から転じて、入社13年目。担当クライアントの多くが社員100名以上の規模の会社様ということもあり、法改正の情報は特に早めにキャッチアップすることを心がけています。得意な分野の助成金・補助金申請はずいぶんと経験値が増えてきました。趣味でテニス(最近はインドアが多いです)をやっていますので、テニスやられる方はぜひお声かけください。
140社の人事労務をサポートする、東京都千代田区の社会保険労務士法人アールワンが提供。人事労務ご担当者の方の実務に役立つ情報をお届けします。
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