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突然の「退職代行」連絡にどう備える?会社が取るべき対応と対策

2026/01/15

突然の「退職代行」連絡にどう備える?会社が取るべき対応と対策 - 社会保険労務士法人アールワン | 東京都千代田区

こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの佐々木(ささき)です。先日、年末年始にお休みを頂き、地元・仙台の奥座敷である秋保温泉へ行ってきました。名取川のせせらぎに包まれ、温泉に浸かっていると、凝り固まっていた心と体がすーっと解きほぐされていくのを実感しました。

「安心できる場所」には、自然と人が集まり、穏やかな空気が流れるものです。これは会社経営においても同じではないでしょうか。顧問先の社員の皆さんが「ここでなら自分を出せる」と安心感を持てる組織作りのサポートができているか、そんな原点を、秋保の自然の中で改めて見つめ直す機会となりました。

最近、経営者の方々から多くご相談いただくのが、「従業員から突然、退職代行を通じて連絡が来た」というお悩みです。今回は、「退職代行への対応と対策」についてお伝え致します。

 

企業の経営者・担当者さま

「もっと詳しく知りたい」「今この件で困っている」そのようなときには、こちらよりご連絡ください。

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退職代行から連絡が来たら、どうしたら良い?

ある日突然、弁護士や代行業者から「〇〇さんは本日で退職します」と電話が来たら、誰でも動揺してしまいます。もし、そのような状況になった場合は、どうしたら良いのでしょうか。

①本人への直接連絡は控える
「直接話せばわかるはずだ」と電話や自宅訪問をしたくなりますが、代行を使っている時点で本人は強い拒絶反応を示しています。無理な接触はパワハラや強要と取られ、事態を悪化させるリスクがあります。

②相手の属性(交渉権)を確認する
相手が「弁護士」や「労働組合」であれば交渉権がありますが、単なる「民間業者」には、本来退職日の調整や有給消化の交渉を行う権限はありません。相手が誰なのかを正確に把握することが重要です。

③事務手続きはルール通りに
離職票の発行、社会保険の喪失手続き、備品の回収などは、通常の退職と同じく淡々と進めます。感情的にならず、「法的な義務」を果たすことに専念しましょう。

 

なぜ「退職代行」という選択肢を取られてしまったのか?

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普段からゆっくり話ができる関係性が築けていれば理想的ですが、現実はそう簡単ではありません。代行が使われる背景には、以下のような組織の課題が隠れていることが多いです。

①「辞めたい」と言い出せない空気感
「今辞めたら現場が回らない」という強いプレッシャーを日常的に与えていませんか?

②引き止めへの恐怖心
過去に退職を申し出た社員が、上司から厳しく叱責されている姿を見て、「自分も普通には辞められない」と思い込んでいるケースがあります。

 

今後の対策は?

①定期的な1on1ミーティングの実施
単なる業務報告ではなく、本人の悩みやキャリア形成について話す時間を確保しましょう。小さな不満を早期にキャッチすることで、「いきなり辞める」という事態を防ぎます。

②退職理由アンケートの分析
代行を使われた場合でも、最終的に書類等で本音を収集する工夫をします。なぜ直接言えなかったのかを分析し、組織の「膿」を出し切ることが重要です。

③メンタルヘルス施策の充実
「辞めたい」の裏には、メンタル不調が隠れていることが多々あります。ストレスチェックの活用や外部相談窓口の設置など、社員が孤独に悩まない仕組みを作ります。

④教育担当者へのフォロー
新人や若手が代行を使う場合、教育担当者も疲弊していることがあります。教育側に余裕がないと指導が厳しくなりがちなため、教える側のサポート体制もセットで見直します。

⑤パワハラ防止策の強化
「直接言うと怒鳴られる」「辞めさせてもらえない」という恐怖心が代行利用の最大の動機です。今一度ハラスメント教育と認識合わせを徹底しましょう。

 

退職代行という場面に直面したときこそ、御社の在り方を見直す最大のチャンスです。アールワンでは、「人が安心して働き、安心して相談できる会社づくり」をサポートしてまいります。形だけの制度を作るのではなく、社員一人ひとりが本音で話しができる、そんな温もりのある会社を一緒に作っていきませんか。

​「退職代行の通知が届いて困っている」「今の組織の在り方に不安がある」そんなお悩みがありましたら、ぜひお気軽にアールワンまでご相談ください。経営者の皆さまの不安に寄り添い、共に改善策を考えてまいります。

 

企業の経営者・担当者さま

「もっと詳しく知りたい」「今この件で困っている」そのようなときには、こちらよりご連絡ください。

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佐々木 真美(ささきまみ)のイメージ

執筆者

社会保険労務士法人アールワン 佐々木 真美(ささきまみ)
以前は旅行会社に勤務してりました。主に従業員100名前後の顧問先様を担当しており、お客様の様々なトラブルやお悩みに誠実に対応する事を心がけています。 カフェ巡りや自然が好きなので、休日はドライブを楽しんでいます。