アールワン日誌 Blog

職場を全面禁煙に!そのメリットは。

2019/05/10

職場を全面禁煙に!そのメリットは。 - 社会保険労務士法人アールワン | 東京都千代田区

こんにちは。東京都千代田区の社会保険労務士法人アールワンの黒木(くろき)です。先日動物病院で飼い猫(8歳)の健康診断を行いました。人間に換算すると48歳、そろそろ高齢猫の仲間入りで、半年毎の健康診断を勧められました。

人材の確保、定着という点で、最近は「職場環境」が重要なキーワードになっていると感じます。特に従業員の「健康に配慮した職場環境」が、新規採用力アップ、生産性の向上、社員の定着率のアップにつながります。

 

企業の経営者・担当者さま

「もっと詳しく知りたい」「今この件で困っている」そのようなときには、こちらよりご連絡ください。

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新入社員はどんな会社に就職したい?

経済産業省が2016年に就職活動中の学生へ行った「将来どのような会社に就職したいか」というアンケートには「福利厚生が充実している(44.2%)」に続いて、「従業員の働き方や健康に配慮している(43.8%)」があげられています。また、就職活動中の学生の親に「どのような会社に就職させたいか」とのアンケートでは、「従業員の働き方や健康に配慮している(49.6%)」がもっとも多く、次に「雇用が安定している(44.5%)」となっています。ちなみに「就職にあたり親の意見を参考にするか」では約70%の学生が「非常にまたはある程度参考にする」そうです。

 

健康配慮から全面禁煙に

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先日、顧問先様から社員の健康を考えて社内を完全に禁煙したい、とのご相談をいただき、次のようなやり取りがありました。

Q1.そもそも職場を全面禁煙にできるのでしょうか?
A1.できます。そのためには就業規則に「禁煙」を規定する必要があります。
 規定例:「勤務時間中は禁煙とする。また、会社の建物・敷地内での喫煙は認めません。」
ただし、これまで何ら社内での喫煙ルールがなかったので、社員の皆さんへの説明をしたうえで実施する方が望ましいです。

Q2.休憩時間中も禁煙とすることができるのでしょうか?
A2.労働基準法では休憩時間は自由に利用できることが原則ですので、この時間の禁煙を強要することはできません。

Q3.禁煙にすると生産性があがるのでしょうか?
 勤務中の喫煙時間を1回10分、1日4回、1年間の所定労働日数が240日ですので、年間で160時間になります。1日の所定労働時間が8時間ですから、労働日数にして年間20日分です。この働いていなかった分だけでも、確実に生産性があがるといえます。

 

受動喫煙対策をする企業への認定制度が

最近では、従業員への健康管理に対する取組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を実践している企業に対して、経済産業省が「健康経営優良法人認定制度」を行っています。その認定条件には「受動喫煙対策をしていること」が入っています。

この認定企業になると、地方銀行、信用金庫等による低利融資や、自治体からの融資の優遇・奨励金が受けられます。

 

人材の確保が難しくなっている今こそ、従業員の定着率を向上させることは、従業員の離職にともなう損失(コスト、従業員の士気低下)を防ぐことになります。離職者の補充のための採用活動で、本来他の業務に使えたはずの時間が発生することが無いように、企業における喫煙・禁煙のルールはぜひ定める必要があります。

 

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黒木 知子(くろきともこ)のイメージ

執筆者

社会保険労務士法人アールワン 黒木 知子(くろきともこ)
日ごろから社会保険の手続き業務が数多く発生するお客様を担当させていただき、これまで実にさまざまな手続きに携わってきました。そこで常に痛感しているのは、事前の準備とお客様へのご案内の大切さです。プライベートでは飼い猫に癒されながら、日々の活力を養っています。