誰も辞めない働きやすい環境や会社のルールを作っていきたい。
2025/04/15

こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの木口(きぐち)です。入社2か月が経過しましたが、平日は毎朝5時に起床して、弁当を作るのが日課になりました。特に玉子焼きの腕が上達してきました。
今回が初めてのブログ投稿となりますので、私が社会保険労務士を目指そうと思ったきっかけをお伝えします。
介護業界は1人夜勤が全国で67%。
今年2月、医療や福祉の現場で働く労働者からなる日本医療労働組合連合会は、都内で会見を開き、「2024年介護施設夜勤実態調査」の結果を公表しました。この調査は、介護現場で働く職員の夜勤状況を全国規模で把握するために毎年実施しているものです。会見では、「職員1人で夜勤を担当している職場が全国で67.1%あり、2階建ての同一建物内で、2人で夜勤しているように見えても、それぞれが1フロアずつ担当しているため、実態として1人夜勤が行われている」ことを指摘していました。
前職の夜勤は、16時間、朝まで走り回っていました。
私の前職は看護師で、大学病院から公立病院まで、約14年間の看護師人生の中でいくつかの現場を経験してきました。直近では、複合介護施設内にステーションを構える訪問看護師として、夜勤では、併設施設のサービス付き高齢者住宅やその他2つの併設施設の看護を複数兼務し、1フロアごとに1名常駐する介護職員と協力しながら、看護師として1人で全フロアを担当していました。
介護職員側からすると、介護業務も包括的に務めることが可能な看護師が、同一建物内に1名常駐するため、仮眠や休憩時間をとることが可能でした。一方、看護師側からすると、その変わりはおらず、16時間、労働から解放されることなく翌朝まで走り回っていました。
就労環境に不安を抱き、心身ともに疲弊し、離職される方が後を絶たない。
四年制大学の看護師養成学科が主流となり、私のように男性でも看護師を志す人が増えてきました。私が受験した第100回看護師国家試験と比較し、令和7年2月に実施された第114回看護師国家試験は合格者数で7200人増加するなど、毎年5万人を超える新人看護師が誕生しています。
それにもかかわらず、今もなお、看護師業界の人員不足が続いているのは、上記の1人夜勤の例にも挙げたとおり、就労環境に不安を抱き、心身ともに疲弊し、離職される方が後を絶たないことが、一番の要因ではないかと考えます。前職でも私が就職した当時、既に休職者や退職待ちの方がいるなど、職場環境は疲弊していました。そして私より先に入職した看護師は、その後全員退職しました。
お客様に「今年は誰も辞めなかったよ」とおっしゃって頂けるように。
平成31年4月より働き方改革を柱とした改正労働基準法が施行されましたが、会社の体力的な面から、依然として旧体制を維持せざるを得ない会社も少なくありません。しかし、会社を支えるのはそこで働く労働者であり、その労働者が定着しないことには、その体力も付いてこないと考えます。
私は、労働者が働きやすい職場環境を作りたいと一念発起し、働きながら社会保険労務士試験に挑戦し、合格しました。離職の連鎖を止め、いつかお客様に「今年は誰も辞めなかったよ」とおっしゃって頂けるように、働きやすい環境や会社のルールを作っていきたいです。

社会保険労務士法人アールワン 木口 義明(きぐちよしあき)
看護師および保健師を約14年間続けてきましたが、働きやすい職場環境づくりに貢献したいと一念発起。社会保険労務士試験合格を経て、アールワンに入社しました。前職が訪問看護師だったことから、実際に訪問したうえで、お客様の環境を踏まえたサービス提供を得意とします。週末は妻と2人の娘、そして愛犬2頭と大きな公園を散歩しています。
140社の人事労務をサポートする、東京都千代田区の社会保険労務士法人アールワンが提供。人事労務ご担当者の方の実務に役立つ情報をお届けします。
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