アールワン日誌 Blog

何のための手続きか。遺族年金の書類を見ながら。

2021/03/30

何のための手続きか。遺族年金の書類を見ながら。 - 社会保険労務士法人アールワン | 東京都千代田区

こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの高澤(たかさわ)です。テレビで銚子電鉄を知り、経営の厳しさを笑いに変える「電車屋なのに自転車操業」の自虐ネタにすっかりはまってしまいました。銚電の主力商品である「まずい棒」を食べながら、マイ自虐ネタを考えてみたのですが、「単なる語呂合わせ。つまらない。」「・・・」家族は最も厳しい評価者です。

書類の整理をしながら、20年近く前に申請をした遺族年金の書類を見ていました。遺族となった奥様の姿を思い出しながら、控え書類の中に未熟な自分の姿がありました。

 

企業の経営者・担当者さま

「もっと詳しく知りたい」「今この件で困っている」そのようなときには、こちらよりご連絡ください。

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(元)奥様と3人のお子さんが残され

当時50歳の男性が、奥様と小学生以下3人のお子さんを残して亡くなられました。故人が多額の借金があったことで離婚をされており、住民票は別々になっていました。しかし変わらず一つ屋根の下で暮らされていたため、遺族年金の申請にはなんら支障はありません。

ご用意いただきたい情報や書類の依頼をし、受取り、裁定請求書を作成し、「生計維持・同一理由申立書」を作成し、年金事務所(当時は社会保険事務所)に提出をし、支給決定通知書がでました。

 

業務完了のゴールは?

入金される遺族年金の金額と、控えのコピー、ご請求書を奥様にお送りし、これで完了と思っていたところ、この業務をご紹介してくださった方からご連絡がありました。

「これから入ってくる年金の表を作りました。中身、間違っていないか確認してもらえますか」

「(・・ん?)はい、わかりました。確認します。」

そしてお送りいただいたものを見た瞬間、あ~、しまった!やってしまった!と気づきました。

その表は、奥様が65歳になるまでの期間を、年ごとに、それぞれのお子様の年齢、それにあわせて推移する年金額と補足説明が入っていました。

自分がお伝えした金額は申請した今の金額と、それぞれのお子さんが18歳になったらこうなります、が言葉で入っているだけもので、いただいた表を見てからでは、なんとも粗く。

どちらがこれからの生活の見通しを立てるものとして、自分だったら手に取るか、明らかです。自分ができることをやらずに、他の人にやらせてしまった恥ずかしさは、今でも沸き上がってきます。

 

この経験のおかげで、給付請求においてはお客様に納品時に、いつ頃、いくら、を自分が受け取る側であれば知りたいことを必ずお伝えする、を事務所ルールとしてきました。

改めて、そのきっかけを作ってくれた表を見ると、一番下のお子さんも2021年の今、二十歳に。「光陰矢の如し」を実感しました。

 

 

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高澤 留美子(たかさわるみこ)のイメージ

執筆者

社会保険労務士法人アールワン 高澤 留美子(たかさわるみこ)
社会保険労務士事務所を開設して、歳月がたちました。最初の事務所は自宅の子ども部屋でした。お客様と本音でつながっている「パートナー」になれるよう、日々研鑽しています。モットーは「人間万事塞翁が馬」です。